MBAを取ると年収が上がる
MBAを取得、年収はどれだけ変わるのか?

本ページでは、MBAの取得による年収の変化について、アメリカでの事例を参考としてご紹介していきたいと思います。
MBA取得と年収の関係
本サイトで繰り返し述べております通り、MBAは取得したからと言って、そのまま自動的に年収がアップするというものではありません。MBAのカリキュラムを通じ学んだ知識やノウハウを、実戦の場で活かすことによって業績アップをもたらし、その結果として昇給がなされるというのが、本来の流れです。
とは言え、MBAを取得しようと考える方にとって、最大のモチベーションとなるのは、何よりも取得後の年収アップというのが正直な気持ちでしょう。そもそもMBAを取得するには、就業後の夜間や土日の時間をやりくりして、あるいは仕事を一旦退職または休職して、それなりの費用をかけて多大な労力と時間を費やす必要があります。それだけのことをしてまで取得を目指すには、それに匹敵する対価がなければ、なかなかやる気にはなれないものです。動機として、年収アップのためというのは、まったくもって「あり」でしょう。
本当に年収はアップするのか!?
では、MBAの取得によって、年収はどれだけ変わるのでしょうか?前述しました通り、MBAは取得すれば終わりではなく、その後の活用の仕方によって、アップ率は大きく異なってきます。また「国内でのMBA評価」のページでも述べましたが、日本企業においてMBAの価値が見出されるようになったのはごく最近。まだまだ過渡期で発展途上というのが現実です。
ただし、本サイトのトップページでご紹介しています通り、グロービス経営大学院、名古屋商科大学でのMBA取得者は年収アップを実現しているという結果が出ています。
ここからは参考までに、本国アメリカでの調査結果をご紹介したいと思います。もちろん将来の日本において、同じようになるとは限りませんが、期待という意味を込めて、見ていきましょう。
アメリカの経済誌「フォーブス」の調査によれば、フルタイム(一旦仕事を退職あるいは休職して)でMBAを取得したものは、取得後1年で、取得前に比べ、50%も給与がアップしたというデータがあるそうです。またパートタイム(仕事と並行しながら)でMBAを取得した場合でも、41%アップという数字が出ているとのこと。さらにMBA取得から5年後になると、フルタイムでの取得者は80%アップ、パートタイム取得者でも56%という調査結果になったそうです。
必ずしもアップするとは限らないので注意
これらはあくまでアメリカの場合であり、日本でも同じようになるとは言い切れませんが、収入アップという傾向は確実にあるようです。ただし、繰り返しています通り、あくまでも取得後、培った知識やノウハウをビジネスの実戦で役立てた結果としてそうなっているのです。
もうひとつ、MBAの費用対効果についても気になるところでしょう。これまたアメリカでの場合のデータですが、MBA取得にかかった費用は、その後の給与アップなどによって、約4年以内には回収できるという調査結果が出ているそうです。ご参考までに。
日本国内ではMBA取得後に
年収がどう変化している?
日本国内でのMBA取得による年収の変化について、グロービス経営大学院は2017年3月までに卒業した方を対象にしたアンケートを実施しました。
入学時と年収を比較すると平均28.0%アップ、10年以上経過後は72.6%アップという結果が出ています。 しかも、年収増加の内訳では100万円以上増加した方が86.4%という回答結果に。このアンケートの結果により、国内においてもMBA取得によって所得が上がった方が多いことがわかりました。
キャリアアップのケース
MBAを取得後のキャリアアップケースはさまざま。
- 社内から選抜されて昇進
- 転職後のキャリアアップ
- コンサルティングファームや金融業界へ転身
ほかにも、経営判断をブラッシュアップするためにMBAを取得される方もいます。 すべてがトントン拍子にいくわけではありませんが、キャリアアップによって成功する確率が高められます。
MBAが活かせる職種は?
転職・キャリアアップ時のアピールや年収アップなどにつながるMBA。主に経営視点の考え方と情報の捉え方を学習するものです。職域を広げることで現状のキャリアアップに役立つ可能性もありますが、職種別で役立つこともあるようです。
とくにおすすめなのは金融業界やコンサル業界。MBAの知識を活かせる機会が増えます。 ここでは、MBA取得がプラスになる職種の特徴をご紹介しましょう。
経営者
事業目標、資金配分、人材配置の決定を行なうトップマネジメント。時代のニーズ、市場の状況を見てスピーディな経営判断を求められます。MBAの知識は経営者にとって必要不可欠な経営学とリーダーシップが学べるため、大いに役立つでしょう。
投資銀行セールスマン
投資銀行セールスマンは企業買収や資金調達など、資産運用に関する業務に携わります。相手を納得させるためには、経営視点でのリアルな提案が必要とされるでしょう。顧客も投資家や経営者などのアッパークラスと接する機会が多くなるため、高いコミュニケーションスキルが求められます。
M&Aアドバイザー
企業がM&Aの実行するときに、時期や交渉などに関する一連のアドバイスから契約成立までの取りまとめをサポートする業務。売り手と買い手の双方の立場にたった視点と財務会計や税務、法律などのあらゆる法規スキルが必要とされます。
経営コンサルタント
企業の経営状態を診断して経営体質の改善と強化をはかり、さらに今後の企業方針も指導する仕事です。経営の効率化と合理化を推進しながら、人事戦略や法務にもテコ入れ。経営者の意図をくみ取り、二人三脚で経営をアシストします。
グロービス経営大学院の場合
「グロービス経営大学院」の公式サイトによると、グロービス経営大学院を卒業しMBAを取得した方のアンケートの中で、実に90.3%の方が、キャリアに「ポジティブな変化を経験した」と回答しています。「キャリア」「役員以上の割合」そして「年収の変化」というように項目に分けて解説されていますので、どれほどの方がMBA取得におけるメリットを実感されているのかを確認されてはいかがでしょうか。
名古屋商科大学の場合
「名古屋商科大学」の公式サイトでは、「役職」「評価」「給与」の点から卒業生へのアンケートを実施。MBA取得のメリットについて解説しているようです。名古屋商科大学卒業生のいったい何割の方たちがMBA取得のメリットを感じているのでしょうか。