グロービスで学べる内容
実践力を育むためのカリキュラムが揃っているグロービス
本ページでは、グロービス経営大学院で行われている授業・カリキュラムの内容や特色、授業料などについての情報を取りまとめてご紹介していきたいと思います。
グロービス経営大学院は2006年に設立。2008年には学校法人化され、2009年には我らが名古屋校も開設されました。「社会に創造と変革をもたらすビジネスリーダーの育成」をスローガンとして掲げており、原則として3年以上の社会人経験を有する者が受講対象となっています。そんなグロービスの授業内容について、より詳しく見ていきましょう。
グロービスのカリキュラムの特徴
グロービス経営大学院の運営母体である株式会社グロービスは、累計約3,400社(2018年10月時点)に法人向け人材育成サービスを提供してきたという会社です。そうした出自ゆえに、同校では学術的、体系的にMBAを教えることよりも、より実践的な能力を開発できることを重視しており、そのカリキュラム内容を「創造と変革のMBA」と称しています。
例えばMBAスクールの多くで行われている「ケースメソッド」においても、グロービスでは、ケース(企業事例)の分析だけで終わるのではなく、自らのビジネスに役立つポイントや一般的に成り立つ法則などをディスカッションを通じて抽出し、現実のビジネスに引き寄せて考えることまでを行うというやり方を徹底。
そうすることで、「自分の頭で考え、学生や教員との議論を繰り返し、思考技術を身体に染み込ませる」ことができるとしています。グロービスでは、こうしたやり方をすべての科目で行うことを徹底しており、実践力を高めることを大きなこだわりとしています。
グロービスの授業内容
グロービスではすべての授業科目において、自らの頭で現状を把握し、未来の方向性を描くということを徹底して行います。これは「考える力」を養うことはもちろんですが、それ以上に重要なこととして、経営者に不可欠な「伝える力」ならびに「人に動いてもらう力」を養うという目的も込められているとのこと。自分の考えを周囲の人に理解・納得してもらい、最終的に動いてもらえるように伝え、リードする能力を高めることで、実践力を向上させているとのこと。
またグロービスでは「志」を養う科目も用意されています。ビジネスの世界では、困難な状況や四面楚歌の状況に陥ることも珍しくありません。そのような場合でも、自分を見失うことなく使命感と高い倫理観を備えた「志」を鍛錬するための「リーダーシップ開発と倫理・価値観」や「企業家リーダーシップ」といった科目がラインアップされています。
さらには、グロービス経営大学院の信条として掲げている「創造と変革をもたらす人材輩出」のために、ベンチャー企業の創業期や新規事業立ち上げ時、事業再生や組織変革の実行時に直面する課題にフォーカスした科目を用意し、「ゼロから新しいものを創り上げること」、「停滞状態にある既存のものを進化・成長させていくこと」にも注力しているとのこと。
加えて近年のデジタル化、IT化が進む時流を踏まえ「テクノベート領域」と題した科目群も新設。新しいテクノロジーを理解した上で、新たなイノベーションにつなげていく能力開発を主眼としているとのこと。まさに「実践重視」といった内容ですね。
グロービスの授業の進め方
グロービスでは教員が教えるだけの一方通行の講義形式ではなく、教員や学生同士とのディスカッションを通じて、考察力を養うことを重視。すべての科目において、ディスカッション形式で授業が進められます。
グループワーク
与えられた課題について、受講生同士のグループに分かれて議論を行います。問題解決の意識欲を高めると同時に、受講生たちが繰り出す論点をまとめ、短時間で答えを導き出すという演習を通じて、思考力を鍛えるのが狙いです。
クラスディスカッション
グループ発表を行い、それについて受講生たちや講師から「反対意見の人がどんなことを言うのか」「他に考えるべきことはないか」などの質問が集まります。お互いに議論を交わすことで、考察をより深める力を養います。
まとめ
さまざまな議論を繰り広げたのち、講師が課題のポイントについて解説します。解答例をもとに答え合わせをすることもありますが、グロービスでは、問題の考え方や答えを導き出すまでの過程に焦点を合わせています。
グロービスの授業が受けやすい理由
グロービスでは、忙しい方でも通いやすいよう、以下の3つの制度を用意しています。
授業振替制度
急な会議や出張などで授業に参加できない時には、授業振替制度が利用できます。別クラスの受講日に変更できる「期内振替」と、次の日程に参加できるクラスがない場合に、次の開講期に振り替えられる「翌開講期振替」があります。
クオリテォ・ギャランティ(グロービス品質保証制度)
グロービスでは、科目やプログラムの評価対象条件を満たしている場合で、学習効果がないと自身が判断したときに、本人の申し出によって、受講料の全額が返金される制度を設けています。
休学制度
天災や、入院・長期通院など、受講を続けることが難しくなった場合は、休学制度を利用できます。ただし、事務局がやむを得ないと判断した場合に限ります。
グロービスの教員と実績
MBAの授業を受け持つ教員は、大学やシンクタンクなどで研究・調査活動を重ねてきた「研究者教員」と、実際にビジネスの現場で豊富な経験・実績を残してきた「実務家教員」に分かれます。グロービスでは、基本的に、すべての教員が後者の「実務家教員」とのこと。経営母体であるグロービス株式会社が、長年に渡って提供してきた人材育成サービスを通じて発掘してきた人材を豊富に擁していると見受けられます。
その多くは、経営に関する知識や知見が豊富であることはもとより、現役のビジネスマンとして実践の場に身を置いているのが大きな特色。もちろん、高度なティーチングスキルを身につけており、受講者の学ぶ意欲を引き出し考える力を鍛える術にも長けているとのこと。
ちなみに同校の公式ホームページでは、そんな講師陣が担当科目別に一覧で紹介されており、これまでの経歴なども掲載されています。出身(在籍)企業を見ると、三菱商事、住友商事、丸紅、Google、ヤフー、日本アイ・ビー・エム、NTTドコモ、KDDI、ディー・エヌ・エー、楽天、日本コカ・コーラ、P&Gといった具合に、超有名大手企業がずらりと揃っています。
グロービスのスケジュール例
MBA受講を検討されている方で気になるのは、現在の仕事と並行しながら通えるかどうか、という点ではないでしょうか。グロービスはその点においても「実践的」と言えます。
グロービス経営大学院 受講スケジュール例
クラスは基本的に平日夜間と土日の開講となっており、3ヶ月単位で自由に受講プランを立てることができます。また通学とオンライン受講を組み合わせることも可能。仕事の都合などでやむを得ず欠席した場合には、同じ科目の別クラスに振替出席するでき、長期出張や転勤などの場合には、他のキャンパスへの転校や一時休学なども選択可能。
毎期平均3科目のペースで受講すると2年間で修了できるよう設計されているそうです。また仕事の都合などでペースが遅れた場合でも、長期履修制度を利用することで最長5年の在籍が可能となっています。
グロービスの授業料/教育ローン
気になる授業料についてもご紹介しておきましょう。入学料は80,000円(初年度のみ)。一期ごとの授業料が749,500円で2年4期分。合計2,998,000円が、標準的に2年で修了した場合の費用となります。また前述したように仕事の都合などで長期履修を利用する場合は、年間あたり267,000円の加算となります。
なお、同校の授業料は日本政策金融公庫による国の教育ローンが利用できるほか、提携信販会社の教育ローンも申し込み可能。さらに、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象にもなっており「教育訓練給付金」または「一般教育訓練」の補助金を申し込むこともできます。また本学独自の奨学金もあります。