グロービスの単科生制度
入学する人の多くが、単科生制度を利用している
本ページでは、グロービス経営大学院で行われている単科生制度について、その仕組みやメリットなどを取りまとめてご紹介していきたいと思います。
MBAの取得を検討している方、目指している方は、大いに意欲に燃えている方が多いことでしょう。その反面、受講に関する不安も大きいことでしょう。また、本当に自分に必要なのか納得してから入学を決めたいとお考えの方も少なくないはずです。そうしたことを踏まえ、グロービスも含めた多くのMBAスクールでは体験クラスを用意しています。実際の授業を体験した上で、スクールへの入学を決めることができますが、単科生制度とは、それをさらに一歩進めたもの。お試しでありながら、本科生と同じく単位を取得できるという内容になっています。詳しく見ていきましょう。
グロービスの単科生制度とは?
前述しました通り、大学院の本科生として正式に入学する前に、本科生とまったく同じ内容の授業を、本科生と一緒のクラスで受講できるというのが単科生制度になります。一般的な体験クラスでは、どうしても傍観者的な立場から授業を見学するだけで終わってしまいがちですが、単科生制度では、本科生と同じ環境、同じ立場での授業を受けることになります。
とりわけグロービスが重視しているケーススタディやクラス内での講師や本科生とのディスカッションなどにも参加することで、実際の授業とまったく同じ内容を体験した上で、本科生としての入学を決めることができるようになっています。
大学院本科生の多くが、単科生制度を利用!
グロービス経営大学院では、はじめから大学院を受験し本科生となるという方法も用意されていましたが、大学院本科生の多くが、この単科生制度を利用した後に本科生へと進んでいるそうです。実際の授業とまったく同じ内容を、本科入学に先んじて体験できるというのが、大きな魅力なのでしょう。とりわけ、ケーススタディやクラス内でもディスカッションというものは、受動的に授業を聞いていればいいというものではなく、能動的に自ら考えて発言しなければならないというもの。そうしたことを前もって体験できるのは、魅力的ですね。
グロービスの単科生制度のメリット
グロービスの単科生制度では、大学院の本科の授業を実際に受講できるというだけでなく、単科生として修了した科目の単位を、そのまま本科生として卒業に必要な単位として認められるのが大きな利点です。よくある体験授業では、こうした恩恵というものはありません。また単科生として支払った受講料は、その後、大学院の本科生としての学費から差し引いてもらえるという配慮もされています。取得した単位も、払った学費も、まったく無駄にはならないというのが大きなメリットです。
またグロービスでは、1月期、4月期、7月期、10月期の年4回、単科生の受講機会を設けています。すでに大学院の入学を決意された方でも、試しに受講してみたいという方でも、思い立ったときからすぐに学び始めることができるようになっています。空いた時間を有効活用できるという点でも、忙しい社会人にとっては大きなメリットですね。
単科生制度の対象科目は?
単科生として受講できる科目は、グロービス経営大学院大学が定めた対象科目のリストの中から、受講生が任意で選べるようになっています。マーケティングやアカウンティング、ファイナンスといったMBAの必須科目の基礎コースなどがメインですが、「人材マネジメント」や「ビジネスプレゼンテーション」といった、グロービスこだわりの「実践力」を重視した科目も選択可能となっています。最新のリストはその都度、グロービスの公式ホームページで確認できます。
履修可能は1年間で、本科入試に合格した場合は本科入学まで延長可能。1受講期あたり2科目まで受講できるとのこと。前述しました通り、単科生制度を利用して取得した単位は、本科の単位として認められます。
2019年度 グロービス単科生必修科目
人材マネジメント
組織構造・人事システム・組織文化と企業の環境・ビジョン・バリュー・戦略の関係を、ケースを用いて考察する全6回。組織目標へ向けて人材マネジメントの役割を理解し、効果的戦略を実行するツールとして活用する考え方を学びます。
組織行動とリーダーシップ
組織目標に向けて必要なリーダーの取り組みを学び、現場で実践できるスキルを身につけます。リーダーシップの考え方・エンパワーメント・マネジメントなどのテーマを取り上げ、ディスカッションを用いて経営者が組織を導く解決策を検討します。
経営戦略
企業・事業の戦略分析、戦略に関する意思決定のアプローチを学習。戦略立案や意思決定のスキルを磨きます。実際の企業事例から分析・問題発見・解決策立案の基本を用いて、汎用的に使えるアプローチを全6回で習得します。
マーケティングⅠ
市場環境・競合状況・産業や顧客タイプなど、様々な例を想定したケースメソッド形式で、マーケティング戦略立案の基本プロセスを体感。さまざまなビジネスパーソンに必要とされる基本的なマーケティング力の体得を目指します。
オペレーション戦略
オペレーション・マネジメント・サプライチェーン・マネジメントの考え方を学ぶ科目。経営上の意思決定に活かすことを目標に、ケースメソッド方式で経営戦略の実行に必要な分析力・洞察力・企画立案力を身に付けます。
アカウンティングI(財務会計)
企業の経営状況を表す会計を習得。財務諸表・情報を元に経営上の問題や戦略の効果を読み取ること、さらにマネジメントの立場で経営判断に活かせる問題発見能力・意思決定能力を高めることを目標としています。
ファイナンスI(事業戦略と企業財務)
具体的なケースメソッド形式で、ファイナンス理論を習得します。予測財務表の作成A・増分キャッシュフロー分析を通じた事業活動の定量化・投資判断、企業買収などの意思決定において必要な判断力、資金調達や戦略・投資の分析・判断力を身に付けます。
アカウンティングII(管理会計)
会計データから状況を把握し、戦略と経営の機能分野との関係を押さえた上で管理会計の有効性と課題の理解、戦略を実現するために必要なコントロール・システムの構築などの考察力・意思決定能力を身に付けます。
リーダーシップ開発と倫理・価値観
受講者の現状を把握し、受講者自身がリーダーとして活躍するためにありたいリーダー像の明確化と、そのために必要な「スキル」「マインド」を効果的に開発する為の方法論(ガイドライン)を作り上げることを目標とします。
企業家リーダーシップ
起業家・企業家・政治家・冒険家などの事例から、創造と変革の舞台に自らが立った時に必要な「思考」「行動」を感じ取ること、起業家としての人間性・志・哲学・ビジョン・ミッションから自らの任務を明確化することを目指します。
単科生制度への応募方法は?
グロービスの単科生制度への応募対象となっているのは次の通りです。
- 大学卒業者(およびグロービスの審査で許可された者)
- 原則として社会人経験が1年以上
- 将来的に、グロービス経営大学院への進学を視野に入れている
- 日本語が母国語、日本語で教育が施される大学/大学院を卒業、または日本語検定試験1級、日本語能力試験N1相当の日本語力があること。
応募はグロービスの公式ホームページから行えます。氏名や生年、メールアドレスや在住している都道府県、最終学歴や勤務先、部署名や役職、所有資格などの必要事項に加え「現在の業務内容」、「過去の業務内容」、「受講動機」をそれぞれ400字程度で記入する必要があります。前もってテキストファイルなどに作成しておき、入力時にコピーペーストするのが良いでしょう。
合格者には受講科目の申し込み方法が案内されます。なお、受講にはインターネット環境が必要となり、提出物をアップロードする必要もあるとのこと。必要なスペックなどは予め確認しておいた方がよいかもしれません。
グロービスの単科生制度を利用した
学生からの口コミ・評判は?
続けられるか不安な人でも挑戦しやすい!
他の大学院も色々と検討しました。グロービズを選ぶ決め手となったのが、「学びを継続しやすい環境」「生涯の仲間ができそうな雰囲気」です。それでも、MBA取得まで2年はかかる為、長期的に通学できるかどうかかがネックでした。 グロービスの単科生制度では振替受講や受講時間の変更ができるので、働きながらでも学び続けられました。単科生制度は始めやすく、受講の際の不安を払拭できるので私と同じ悩みを持つ人にとってありがたい制度だと思います。
自信がつきました
出願にあたって懸念していたのが、仕事や家庭との両立。そこで単科生制度の利用を念頭に置きながら、「仕事に支障が出ないか」「家族への負担は大きくないか」を含めてじっくりと検討することにしました。
同時に、優先順位付けなど「タイムマネジメントスキル」を磨くことで、本科進学後にも無理なく両立させる自信をつけることができました。また、「真剣に取り組む姿勢」や「学びの成果」を示すことで、会社や家族の理解を得ることが出来たと思っています。
MBAの必要性を再認識できました
MBA取得には、高額な学費と多大な時間・労力がかかります。出願するにあたり、「本当に自分にとってMBAは必要か?」「仕事との両立が可能なのか?」の2点は何度も考えました。
しかし研究開発が本業の自分にとっては、当初は基礎科目だけで十分だと考えていましたが、受講が進む事でMBA取得がどうしても必要性だと強く思い、単科生制度利用。 本科進学後も、MBAの取得と仕事を両立できると確信できました。
転勤後も学び続けられました
MBA取得にあたり、重視したのは「働きながら学べる」「転勤しても受講できる環境」の2点。単科生制度を利用することで、仕事との両立のイメージが掴めました。また学んだことが即実践できること、今後も学び続ける価値がある授業内容であることの確信を持てました。
オンライン受講や各主要都市での受講が可能だったことも、単価生制度を利用した理由のひとつ。急な転勤もありましたが、転勤先でも最寄りのキャンパスへ転校できたので最後まで続けられました。
今では婚約者も応援してくれています
出願当時、31歳・婚約中であった私にとって、家族の理解を得るれるか、仕事とプライベートを両立できるか疑問でした。最初は、婚約者の理解を得られず苦労することも…。事務局に相談したところ、オンライン受講や休学制度を利用して、出産・子育てしながら学ぶ女性もいるという話を伺いました。背中を押してもらい、まずは単科生制度から挑戦することに。仕事・プライベート・MBA取得など、様々なことに努力する姿を見せ続けることで、婚約者の理解も得ることが出来ました。今では主人が一番応援してくれています。
グロービスの教育ローン
教育ローンを利用してグロービスで学ぶ場合、利用できる教育ローンとして以下の選択肢があります。
信販系教育ローン(グロービス提携)
グロービス経営大学院に入学する場合に利用できる、グロービスが提携しているクレジット型の教育ローンです。実質年率は、いずれも3.50%です。
セディナ学費ローン
学校指定の口座へ、セディナから直接振り込まれます。支払い方法は、「元利均等残債方式」「ボーナス併用分割払い」「元金据置払い」などのロングプランや、進級・卒業と同時にローンも完済するショートプランが選べます。
ジャックス教育ローン
支払い方法は、「支払減額方式」「支払期間短縮方式」の一部繰上げ返済と、卒業後も最大6ヶ月まで据置できる、元金据置払いが選べます。
オリエントコーポレーション「学費サポートプラン」
オリコから学校へ直接振り込まれるので安心です。支払い方法は、通常返済、ステップアップ返済、一部繰上返済、親子リレー返済などが選べます。進級時に利用を増やした場合、返済額はそのままで、支払いを一本化できます。
日本政策金融公庫
固定金利1.78%(年)の、国の教育ローンを利用できます。
銀行系教育ローン
各種金融機関の一般向け「教育ローン」を利用できます。お問い合わせ・お申し込みは、各金融機関へ直接連絡が必要です。