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MBAの歴史

MBAとは、Master of Business Administrationの略称。経営学の大学院修士課程を修了した者に与えられる学位です。本カテゴリーでは、MBAに関する日本国内・海外の歴史とMBAの今後について考察します。

国内MBAの歴史

慶應ビジネススクールの誕生

1978年に慶應ビジネススクールが誕生したのが、国内MBAの歴史の始まりです。ハーバード・ビジネス・スクールの方法論を取り入れたアメリカ型の経営教育を開始。その後1990年代に早稲田大学大学院や一橋大学大学院、青山学院大学大学院でも、MBAプログラムが実施されるようになりました。当時は、昼間に通学する全日制の「フルタイムMBA」に、企業から社員を派遣するかたちが主流。会社を休職したり辞めたりなど、大きなリスクを取らなければビジネススクールに通えませんでした。学費も高額だったため、一般的なビジネスパーソンには敷居が高かったのです。

パートタイムMBAの開始

1990年に設立された名古屋商科大学ビジネススクールは、2000年に「パートタイムMBA」を開始しました。夜間に通学する1年制のMBAプログラムです。その後、2003年に誕生した「専門職大学院制度」の下で、たくさんのビジネススクールが創設されます。慶應・早稲田・一橋・青学などの大学院でも、夜間や土日の通学でMBAを取得できるコースが開始されました。MBA取得のプログラムが広く普及し、学費も以前よりは高くなくなりました。会社を休職したり辞めたりせずに通えるため、フルタイムMBAよりもパートタイムMBAが人気になっていきました。

オンラインMBAへの進化

1990年代後半から2000年代にかけて、徐々に企業や一般家庭でインターネットを使用できるようになると、MBAもオンラインで取得できる環境が整っていきました。2006年に開学されたグロービス経営大学院では、2015年にオンラインMBAを開講。オンライン学習に特化したSBI大学院大学なども設立されました。当初は映像形式のオンライン学習が多かったものの、現在ではライブ形式の講義やクラスメイトとのグループワークなども取り入れられています。

海外MBAの歴史

19世紀にヨーロッパとアメリカで経営教育を開始

海外MBAの歴史は、慶應ビジネススクールが誕生する約150年前の1819年に、パリでビジネススクールが設立されたのが始まりです。アメリカでは、1881年にペンシルヴァニア大学ウォートン校で、アメリカ初のビジネススクールが設立されました。その後、1908年にハーバード・ビジネス・スクールが開学。経営を実践する能力を身につけるために、ケーススタディを用いた「ケースメソッド」が開発されました。講義型ではなく討論型の授業を行うことで、分析力や戦略構築力、意思決定力などを養います。この教育方法は、現在のMBA教育で一般的になっています。

国際認証機関の設立

MBAの教育手法が確立されるにつれて、各ビジネススクールで実施されるMBAプログラムを評価・認証する機関が作られるようになりました。1916年には、AACSB(The Association to Advance Collegiate Schools of Business)がアメリカで設立。その後1967年にイギリスでAMBA(the Association of MBAs)が、1972年にベルギーでEFMD(European Foundation for Management Development)が設立されました。これらの三大認証機関が世界のプログラムを評価することで、MBA教育が発展していきます。

日本式経営と日本人留学生

1970年〜1980年代には日本企業が興隆し、アメリカでも日本式の経営手法やチームワークが研究されました。「カイゼン」や「カンバン方式」は、テキストにも掲載されています。1980年代後半には、海外のビジネススクールに日本の企業から多数の社員が派遣されました。教室に日本人留学生が増えすぎて、他のコミュニティに溶け込もうとしなかったことや、試験における集団の不正行為が問題になったほど。しかし、1990年代後半には日本経済が低迷し、日本人留学生も減少していきました。

オンラインMBAを実施

国内の大学院と同様、インターネットの普及に伴い、海外の大学院でもオンラインのMBAプログラムが開始されるようになりました。イギリスのウォーリック・ビジネス・スクール、スペインのIE ビジネススクール、アメリカのマサチューセッツ大学アマースト校のビジネススクールなどが人気です。世界中どこにいても最先端のMBA教育を受けられる環境を提供しています。

MBAの今後

MBA教育が普及したメリット

なかなか手の届かなかった「フルタイムMBA」や海外のビジネススクールへの留学から、国内の大学院での「パートタイムMBA」や国内外の「オンラインMBA」が一般的になり、多くの人が高度な経営学を学ぶ機会を得られるようになりました。MBA教育が一般的になると、教育手法も研究・確立され、日本でもディスカッションを中心とした授業を受けられるようになります。以前よりも安い学費、多様な取得方法、短い期間でMBAを取得できるようになったのです。

MBA教育の課題

MBA教育を受ける機会が一般的になった分、「MBAホルダー」はめずらしくなくなりました。個人にとっては、「ただ学位を取得しただけ」になり、実践的な能力が身に付いていない可能性もあるのです。どのようなプログラムを受けるのか、また、どのようにMBA取得を生かすのかを、より深く考える必要があります。企業も、採用や人材育成において、「MBA取得」にはさまざまな種類・レベルがあると知っておくべきでしょう。また、MBAプログラムを提供するビジネススクールが乱立し、競争が激しくなるかもしれません。このように、MBA教育に関してさまざまな課題がありますが、MBA教育が多様化することで、個人がキャリアアップできる環境が整っていくというメリットの方が大きいものと考えられます。